Japanese
English
治療
分層植皮固定のための工夫―フィブリン糊スプレーによる固定法について
An artifice of split thickness skin graft-fixation:Use of fibrin glue in skin grafting
鳥谷部 荘八
1
,
後藤 孝浩
2
Sohachi TORIYABE
1
,
Takahiro GOTO
2
1竹田綜合病院形成外科
2東北大学医学部形成外科
1Depertment of Plastic Surgery,Takeda General Hospital
2Depertment of Plastic Surgery,Tohoku University Hospital
キーワード:
フィブリン糊
,
分層植皮
,
固定法
Keyword:
フィブリン糊
,
分層植皮
,
固定法
pp.995-997
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100843
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四肢や背部,関節部の植皮において,タイオーバー法による固定は安定しにくく,植皮片生着に影響を及ぼす.われわれはフィブリン糊スプレーによる分層植皮片の固定を44症例に対して行い,全例に植皮片の良好な生着を認めた.本法は従来からのタイオーバー法では固定しにくい部位においても良好な固定を保つだけでなく,手術時間短縮や出血量減少による患者の負担を減じるなど多くの利点がある.フィブリン糊を用いた植皮固定法は以前より報告があるが,詳しく検討したものはない.さらに,血液新法施行に伴い患者への十分な説明が必要となるため報告する.
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