交見室
急性陰嚢症に対する陰嚢RIシンチグラフィの有用性を読んで,他
川村 寿一
1
1三重大学
pp.272-274
発行日 1990年3月20日
Published Date 1990/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900054
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本誌43巻9号の小松和人先生らの「陰嚢RIイメージングが診断に有効であった急性陰嚢症」を読ませていただいて,2,3感想を述べたい。
99mTc-pertechnetateを用いた陰嚢血流シンチが診断に有効であったとして2例報告されている。1例目は局所にRIの集積があったのに手術所見は精索捻転で,発症後数時間の受診にも拘らず,精巣は不可逆的変化を呈していた。2例目は発症後7日目で局所にRI集積を認めたが,40日後に再検し,程度は軽いながらもなおhot spotを認め,手術はせずに様子をみているというものである。
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