Japanese
English
症例報告
陰嚢の有棘細胞癌
A case of squamous cell carcinoma of the scrotum
谷口 彰治
1
,
古川 雅祥
1
,
忽那 晴央
1
,
曽和 順子
1
,
石井 正光
1
Shoji TANIGUCHI
1
,
Masayoshi FURUKAWA
1
,
Haruo KUTSUNA
1
,
Junko SOWA
1
,
Masamitsu ISHII
1
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
キーワード:
有棘細胞癌
,
紫外線療法
Keyword:
有棘細胞癌
,
紫外線療法
pp.832-834
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901981
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症例は73歳,男性.左陰嚢部に45×35mm大の潰瘍を伴う腫瘤が生じ,切除したところ病理組織学的に分化型有棘細胞癌と診断された.患者は50歳頃から全身性の尋常性乾癬の診断にて,PUVA治療(内服および外用)を受け,総UVA照射量は,少なくとも2,000J/cm2と考えられた.職業性にコールタールや機械油などの暴露歴はなく,紫外線照射が誘因として最も考えられた.陰嚢部の有棘細胞癌は極めて頻度の低い疾患であるが,皮膚科医として光線治療の際には外陰部の十分な遮光を心がけるべきであると考えた.
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