増刊号特集 薬の使い方がすぐわかる 泌尿器科処方ガイド
9.腫瘍《標準治療》
転移性腎癌
永森 聖人
1
,
大澤 崇宏
1
1北海道大学大学院医学研究院 腎泌尿器外科学教室
pp.175-179
発行日 2024年4月5日
Published Date 2024/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208080
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処方のポイント
●初回薬物治療では,IMDCリスク分類に基づいて,分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬を複数組み合わせる免疫複合療法が行われる.
●複数の免疫複合療法が保険収載されているが,直接比較試験は存在しないため,「患者側因子」「腫瘍側因子」「求められる臨床アウトカム」を考慮しつつ薬剤選択する必要がある.
●分子標的薬に伴う有害事象は休薬により回復するが,免疫チェックポイント阻害薬に伴う有害事象に対してはステロイドなどによる積極的治療が考慮される.
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