Japanese
English
特集 腎細胞癌診療の新しい展開
転移を伴う腎癌症例の治療
Management of patients with renal cell carcinoma
小林 幹男
1
Mikio Kobayashi
1
1伊勢崎市民病院泌尿器科
キーワード:
予後予測因子
,
手術療法
,
薬物療法
Keyword:
予後予測因子
,
手術療法
,
薬物療法
pp.297-306
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101025
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要旨 腎細胞癌は,転移の有無にかかわらず根治的腎摘除術を行い,術後アジュバント(ネオアジュバント)療法を行うのが一般的な治療法である。しかし,診断時にすでに進行癌で前述の治療法を行えないか,行うと反対に短命となる症例が存在するのも事実である。最近では,治療前に予後予測因子により手術の適応の有無を判定し,患者の状態に応じた適切な治療法を選択するようになってきている。抗腫瘍効果が確認された免疫療法,分子標的治療も単独では根治療法となり得ない現状では,手術療法をベースとした集学的治療を今後も行っていくことになる。
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