特集 泌尿器腫瘍における放射線治療―変革期を迎えた令和のトレンド
〈前立腺癌〉
骨転移に対する塩化ラジウム-223(223Ra)治療の現状と課題
細野 眞
1
1近畿大学医学部放射線医学教室
キーワード:
塩化ラジウム-223
,
223Ra
,
去勢抵抗性前立腺癌
,
アルファ線
Keyword:
塩化ラジウム-223
,
223Ra
,
去勢抵抗性前立腺癌
,
アルファ線
pp.568-571
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207617
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▶ポイント
・塩化ラジウム-223(223Ra)は,骨転移を伴う去勢抵抗性前立腺癌に対する治療用放射性医薬品として,全生存期間の延長と良好な忍容性を示す.
・QOLを保つ治療であり,用いるタイミングに制約は少なく,より早期の使用が予後改善につながると考えられている.
・アルファ線治療は,高い生物学的効果で腫瘍を制御しつつ免疫機能を温存するポテンシャルをもち,今後の発展がおおいに期待される.
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