特集 泌尿器腫瘍における放射線治療―変革期を迎えた令和のトレンド
〈前立腺癌〉
前立腺癌再発・転移診断・治療におけるPSMA PET/CTの有用性
尾谷 知亮
1
,
中本 裕士
2
1日本赤十字社和歌山医療センター放射線診断科
2京都大学大学院医学研究科 放射線医学講座(画像診断学・核医学)
キーワード:
前立腺癌
,
PSMA PET/CT
Keyword:
前立腺癌
,
PSMA PET/CT
pp.562-566
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207616
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▶ポイント
・前立腺特異抗原(PSMA)は前立腺癌に過剰発現し,進行期やホルモン抵抗性の前立腺癌での発現の増加が知られている.PSMA阻害剤を68Gaや18Fで標識したPET製剤が開発され,近年その有用性が報告されている.
・PSMA PET/CTは,再発前立腺癌に対して高い病変検出能を誇る.骨シンチグラフィやMRIよりも前立腺癌病変の検出に優れるとする報告がある.
・PSMA PET/CTの集積は前立腺癌に特異的ではなく,種々の良悪含めた腫瘍性病変,神経節,骨への非特異的な集積が知られており,読影に際して留意する必要がある.
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