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今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
泌尿器科領域におけるリキッドバイオプシーの現状と展望
Present and future of CTC detection for urological cancers
桶川 隆嗣
1
1杏林大学医学部泌尿器科
キーワード:
リキッドバイオプシー
,
末梢循環癌細胞
,
CTC
,
去勢抵抗性前立腺癌
,
CRPC
,
末梢循環癌細胞クラスター
,
CTCクラスター
Keyword:
リキッドバイオプシー
,
末梢循環癌細胞
,
CTC
,
去勢抵抗性前立腺癌
,
CRPC
,
末梢循環癌細胞クラスター
,
CTCクラスター
pp.1442-1450
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201794
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Point
●リキッドバイオプシーはコンパニオン診断として組織生検検査より低侵襲であり,経時的な検体回収が可能である.
●泌尿器科領域では,去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)患者における末梢循環癌細胞(CTC)でのアンドロゲン受容体スプライスバリアント(AR-V)7の検出が,治療選択の一助になることが明らかになった.
●現在,AR-V7の検出を臨床の場で応用するには課題も多い.今後はさらに血液中の癌分子・遺伝子診断を行い,適切な治療を選択していく一助になることが望まれる.
●2〜50個ほどのCTC集合体であるCTCクラスターはCTC全体の2〜5%を占め,CTC単独よりもはるかに癌転移を引き起こしやすいことが,各種癌で報告されている.
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