特集 トラブルゼロを目指した泌尿器縫合術―今さら聞けない! 開放手術のテクニック
〈総論〉
感染創の縫合
丸山 雄樹
1
,
渡邉 豊彦
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学
2岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学学域
キーワード:
感染創
,
手術部位感染
Keyword:
感染創
,
手術部位感染
pp.438-443
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207592
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▶ポイント
・感染創の治癒促進のためには,wound bed preparation(創面環境調整)の実践が必要で創面環境調整には,①壊死物質の除去,②滲出液のコントロール,③感染の制御が重要である.
・創部に感染兆候を認めた場合,縫合糸やステープルを抜去のうえ,すみやかに創開放を行い,排膿ドレナージおよび十分なデブリードマンを行う.
・感染創は待機的一時閉鎖を念頭に置く.3〜5日創を開放のままとし,ドレッシングを毎日交換しながら感染兆候の改善を確認し閉鎖縫合を行う.
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