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特集 最新の予防と治療! 整形外科手術部位感染(SSI)
—SSI予防—抗菌縫合糸と被覆材
Efficacy of Antibacterial Suture and Wound Dressing for Reducing the Surgical Site Infection
岩田 栄一朗
1
,
矢野 友大
2
,
田中 康仁
2
Eiichiro IWATA
1
,
Yudai YANO
2
,
Yasuhito TANAKA
2
1市立奈良病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nara City Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
抗菌縫合糸
,
antibacterial suture
,
被覆材
,
wound dressing
,
手術部位感染
,
surgical site infection
,
SSI
Keyword:
抗菌縫合糸
,
antibacterial suture
,
被覆材
,
wound dressing
,
手術部位感染
,
surgical site infection
,
SSI
pp.1303-1307
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203147
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本稿ではSSI予防に関して,抗菌縫合糸と創傷被覆材について概説する.抗菌縫合糸は,抗菌効果をもったトリクロサンコーティングによる縫合糸が主でSSI予防に有効であるとされる.各主要ガイドラインでも強くはないものの使用が推奨される傾向にある.創傷被覆材は,微生物からのバリアとして機能し,術後何らかの被覆材で創部を被覆することが推奨されている.一方,感染予防に関するエビデンスは不足しているのが現状である.いずれもSSI予防に関して強いエビデンスがないのが現状であり,費用対効果も考慮した適切な使用が望まれる.
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