特集 Female Urologyの蘊奥―積み重ねられた知恵と技術の活かし方
企画にあたって
Female Urologyの蘊奥―積み重ねられた知恵と技術の活かし方
巴 ひかる
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1東京女子医科大学附属足立医療センター骨盤底機能再建診療部
pp.173
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207453
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ここ数年でF-LUTS(女性下部尿路症状)やFemale Urologyという言葉も広く知られるようになり,サブスペシャリティとして確立した感があります.知識として一通りは知っておくための本や特集はありますが,Female Urology専門家のこだわりを入魂した読み物は少ないのではないでしょうか?
Female Urologyを専門とする泌尿器科医の多くは,Functional Urologistとしての自負をもって診療をしています.例えば,過活動膀胱(OAB)の薬物治療1つとっても,尿意切迫感の強さや頻度,尿失禁の程度,患者困窮度,年齢,薬の作用機序,半減期など一瞬で多くの因子を思い浮かべ,投薬内容を決めています.もちろん理論と実際は異なり,いろいろ考えても考えなくても結果は同じということも多々ありますが,専門医の患者選択や治療適応を知っておくと役に立ちます.
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