とびら
小さな努力を積み重ねて
川原田 里美
1
1青森県立あすなろ学園
pp.1
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100757
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「ランドセルを買ってもらったよ.」小学校に入学する子どもたちは期待に胸を膨らませ,瞳を輝かせる.障害をもつ子どもたちも全く同じだ.青森県でも,養護学校ではなく地域の普通学校に通う子どもが年々増えており,理学療法士として精一杯の支援をしている.
一人の子どもの支援を通して,障害をもつ子どもと家族を最も悩ませ困難をもたらすものは,周囲の無理解や建物の構造,既成の教育制度などの社会的制約だということを学んだ.社会的制約を改善しなければ,子どもが持っている能力を最大限に発揮することはできないし,私たちの支援が真に役立つことはないということを痛感した.
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