特集 THEロボット支援手術―ロボット支援腎部分切除術(RAPN)/ロボット支援膀胱全摘除術(RARC)/新たな術式の徹底理解〈特別付録Web動画〉
企画にあたって
小島 祥敬
1
1福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.854-855
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207368
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今月号は先月号に引き続き,ロボット支援手術の特集第2弾です.2015年に特集号を企画したとき,保険適用であるロボット支援手術は,根治的前立腺全摘除術のみでしたが,この6年の間に,腎癌に対する腎部分切除術,膀胱癌に対する根治的膀胱全摘除術・尿路変向術,腎盂尿管移行部通過障害に対する腎盂形成術,骨盤臓器脱に対する仙骨腟固定術が新たに加わりました.
ロボット支援腎部分切除術は,超音波検査やCT検査の普及による小径腎癌の増加も相まって,今や標準的手術となり,これまで腹腔鏡下手術では躊躇してきた埋没型腫瘍や腎門部腫瘍などの難症例に対しても積極的に行われるようになりつつあります.また,ロボット支援膀胱全摘除術は,ロボット支援前立腺全摘除術の経験を活かし,開放手術に比べてより正確で出血量の少ない手術が可能となりました.ロボット支援腎盂形成術は,腹腔鏡下手術における縫合の難易度の高さを克服しましたし,ロボット支援仙骨腟固定術を含め,小児泌尿器科および女性泌尿器科領域,そして良性疾患に対してその適応が広がりました.
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