特集 躍動するオフィスウロロジー―その多様性に迫る!
企画にあたって
岩澤 晶彦
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1医療法人札幌会岩澤クリニック
pp.368-369
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207239
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急速に進む高齢社会を迎えているわが国において,排尿管理などのオフィスウロロジーが果たす役割はこれまで以上に高まってきています.日本泌尿器科学会の会員数は9,200名を超え,そのうち約3割は開業医です.現場で多数の泌尿器科の患者を診ているオフィスウロロジストは,今後の日本の高齢者医療にとって,大変重要な役割を担ってきます.そこで,全国のさまざまな医療現場で躍動している先生方にご協力をいただき,皆様方の活力になるように本特集を企画しました.
オフィスウロロジストの仕事は,Medical UrologyとSurgical Urologyに分けられますが,大半は前者です.Medical Urologyとして外来診療で最も行っているのは,前立腺肥大症(BPH)と過活動膀胱(OAB)の患者の診断と薬物治療です.また,泌尿器癌,尿路性器感染症,尿路結石症,LOH症候群・ED,女性泌尿器疾患,小児泌尿器疾患などの診断と治療,さらに外来化学療法も幅広く行っています.Surgical Urologyとしては,日帰りでのBPHや泌尿器癌手術がトピックスになっており,その利点と同時に問題点もあります.そのほか,尿失禁や尿路結石症の手術も外来で行っている施設もあります.
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