特集 今,あらためてコンタクトレンズについて学ぼう!
企画にあたって
堀 裕一
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
pp.17
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215063
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現在,コンタクトレンズ装用者はわが国で1500万人を超えたといわれており,装用者の年齢層も小児から高齢者まで幅広くなっています。最近は乱視矯正(トーリック)や老視眼に対する(多焦点)コンタクトレンズ,抗アレルギー剤含有コンタクトレンズなど,新しいコンタクトレンズが市場に出ています。また,わが国でも近視進行抑制コンタクトレンズの治験が始まり,ようやくわが国のコンタクトレンズ診療も世界のトレンドに追いついてきた感があります。
以前は,コンタクトレンズ診療は眼科の花形であり,診療に携わる先生方の数も多く,コンタクトレンズに関する教材やパンフレット,教育セミナーなどが目白押しでした。しかしながら,現在では日眼総会や臨眼での一部シンポジウムやセミナーが開かれる程度で,日本コンタクトレンズ学会総会などの専門学会に参加しないと,コンタクトレンズに関して勉強する機会が減ってきました。大学病院や教育機関の病院でも,コンタクトレンズを扱わない施設も出てきています。
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