特集 サーカディアンリズム—基礎から臨床へ
企画に当たって
高橋 三郎
1
Saburo Takahashi
1
1滋賀医科大学精神医学教室
1Department of Psychiatry, Shiga University of Medical Science
pp.6
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204640
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- 文献概要
医学の歴史は技術革新の歴史でもある。すなわち,新しい科学技術の開発が医療のエポックをつくって来たといっても過言ではない。そして,ここ20年で急成長し,社会のシステムさえも変える影響力をもつ分野といえば,半導体の開発に導かれたコンピュータを挙げることができよう。
病院内でのコンピュータ利用は,処方,医療費計算など実務的なものばかりでなく,例えば,このシンポジウムで取り上げた時間生物学にも入り込んでいる。特に,大量で単純なデータを処理しなければならない時間生物学の研究はコンピュータの発達と共に進歩してきた。
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