特集 リプロダクションの現在―いま精子力を考える
企画にあたって
岡田 弘
1
1獨協医科大学埼玉医療センター・リプロダクションセンター
pp.944-945
発行日 2019年12月20日
Published Date 2019/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206764
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不妊症の原因の約半分が男性にある(男性不妊である)ことが,WHOから報告されています.また本邦の現状では,5〜6カップルに1カップルが児をもっていません(児をつくらない選択をしている場合を含む).2018年度の25〜45歳の男性人口総数は1625万人であり,このうちの2/3がカップルを形成し挙児を行うとした場合,低位推計で1625万人×2/3×1/6×1/2=90万人の男性不妊患者が存在することになります.
本特集では,このように多数の潜在患者さんがいても,普段一般泌尿器科医があまり積極的に治療に参画していない不妊症に関して,泌尿器科からのアプローチをお示しするために,精子の次世代を作る能力=精子力に注目して専門家に解説していただきました.
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