特集 透析療法のNew Concept─各種ガイドラインに基づく診療のポイント
企画にあたって
武本 佳昭
1
1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
pp.847
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206106
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泌尿器科医は透析療法の黎明期から関わってきましたが,2002年に慢性腎臓病の概念が提唱されて以降,多くの合併症を有する高齢患者が増加しているため,泌尿器科医としての透析療法への関わり方は難しくなってきていると感じています.
近年,日本腎臓学会や日本透析医学会より『AKI(急性腎障害)診療ガイドライン』『生活習慣病からの新規透析導入患者の減少に向けた提言〜CKD(慢性腎臓病)の発症予防・早期発見・重症化予防〜』『エビデンスに基づく多発性囊胞腎(PKD)診療ガイドライン』『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン』『慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン』『維持血液透析ガイドライン : 血液透析導入』『維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方』『慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン』『慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン』など多くのガイドラインが提案されています.泌尿器科医がこれらのガイドラインを咀嚼し,いかに透析療法に関わっていくかが大きな問題になりつつあると考えられます.
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