特集 ここが聞きたい―尿路・性器感染症における抗菌薬の使い方
企画にあたって
出口 隆
1
1岐阜大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野
pp.279
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102026
- 有料閲覧
- 文献概要
毎年秋に,岐阜大学泌尿器科学分野の研究室では淋菌性尿道炎患者から分離された淋菌臨床分離株に対する各種抗菌薬の最小発育阻止濃度(MIC)を測定している。当分野で菌株の収集を開始したのは1999年からであるが,東京共済病院泌尿器科前部長の斉藤 功先生のデータも拝借して,一時的に中断したこともあるが,1985年から現在に続いている。
淋菌の薬剤感受性,特にニューキノロン薬に対する感受性は,1990年代に入り低下し始めた。その原因の1つに,日本でのニューキノロン薬の使用方法の問題点が挙げられる。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.