特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
企画にあたって
三浦 剛史
1
1三井記念病院緩和ケア科
pp.705
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205423
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
ここ数年,がんはもとより良性疾患まで緩和ケアのニーズは高まっています。ご存知のとおり,がん対策基本法に基づき平成24年にがん対策推進基本計画が新たに見直され,「重点的に取り組むべき課題」として「がんと診断されたときからの緩和ケアの推進」が盛り込まれました。緩和ケアの基本的な知識と技能は普遍的に提供される必要があり,泌尿器科医の方々にも参画していただく必要があります。
泌尿器科医の皆さんが読者の大半であろうと思いますが,緩和ケアと聞いてどのようのものを思い浮かべるでしょうか。痛み止めのことでしょうか。看取りのことでしょうか。さすがに「緩和ケア=なにもしないこと」とのお考えの方はいらっしゃらないと思いますが,タイトルにもあるように緩和医療についてなかなか学ぶ機会があまりなかったということは事実でしょう。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.