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特集 腎移植臨床の進歩―集学的治療における泌尿器科医の役割を再考する
〈総論〉
腎移植の最新の統計と成績
Current status and outcomes of kidney transplantation in Japan
八木澤 隆
1
Takashi Yagisawa
1
1自治医科大学腎泌尿器外科学講座腎臓外科学部門
キーワード:
腎移植
,
統計
,
移植成績
Keyword:
腎移植
,
統計
,
移植成績
pp.690-696
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206707
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▶ポイント
・腎移植の件数は年々増加し,2018年には1855件(2019年2月時点の集計速報)が施行されている.生体腎移植と献腎移植の割合は90%,10%である.
・移植成績は向上し,2010〜2016年実施例での生着率は生体腎で1年98.7%,5年94.3%,献腎で1年96.7%,5年88.0%である.2001〜2009年実施例の10年生着率は85.2%(生体腎),70.7%(献腎)であり,長期成績の向上が課題である.
・移植適応は拡大し,高齢患者,糖尿病患者,未透析患者の移植例が増加している.ABO血液型不適合移植も広く普及している.献腎移植では長期透析例が多くを占めている.
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