Japanese
English
特集 糖尿病の外科治療―糖尿病は治るのですか?
腎移植および膵移植―内科から
Kidney and pancreas transplantation from the viewpoint of diabetologists
馬場園 哲也
1
,
石井 晶子
1
,
井上 愛子
1
,
田中 伸枝
1
,
田中 瑞保
1
,
長谷 美智代
1
,
岩本 安彦
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
糖尿病性腎症
,
腎移植
,
1型糖尿病
,
膵移植
,
膵腎同時移植
Keyword:
糖尿病性腎症
,
腎移植
,
1型糖尿病
,
膵移植
,
膵腎同時移植
pp.641-645
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100007
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Case 膵腎同時移植後13年間良好な経過をたどっている1型糖尿病女性
7歳時に1型糖尿病を発症し,直ちにインスリン治療を開始したが,14歳糖尿病性腎症による蛋白尿,19歳糖尿病網膜症を指摘された.網膜症は光凝固療法後安定したが,腎症による腎障害が徐々に進行し,28歳で血液透析を導入された.30歳時に当院で心停止ドナーからの膵腎同時移植を受け,直後にインスリン療法および透析療法から離脱した.移植後数回の急性拒絶反応を認めたが,いずれもステロイドパルス療法に反応し,軽快した.現在まで13年経過しているが,移植膵,腎機能とも良好に維持されており,最近のHbA1Cは4.9%,OGTT(oral glucose torelance test,経口ブドウ糖負荷試験)では正常型,血清クレアチニン0.94mg/dLであった.
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