HIF-PH阻害薬の使用症例集―使ってみて実感したHIF-PH阻害薬の特徴
腎性貧血治療薬:HIF-PH阻害薬間の切り替え―ロキサデュスタットとダプロデュスタット
本田 浩一
1
,
青木 崇吾
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
キーワード:
鉄代謝
,
内因性エリスロポエチン
,
ESA低反応性
Keyword:
鉄代謝
,
内因性エリスロポエチン
,
ESA低反応性
pp.227-230
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002899
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Hypoxia-induced factor-prolyl hydroxylase(HIF-PH)阻害薬が腎性貧血治療薬として適応を取得し,CKD患者の貧血治療の選択肢が増えた.HIF-PH阻害薬は,内因性のエリスロポエチン(EPO)産生を促すだけでなく,鉄代謝の改善作用を有する薬剤であり,赤血球造血刺激因子製剤(ESA製剤)の反応性が低下(ESA低反応性)し,機能性鉄欠乏を示す症例において貧血の改善が期待できる.現在,国内では5剤のHIF-PH阻害薬が上市されている.各薬剤の造血・鉄代謝に対する基本的な作用は同様であるが,製剤間で特徴が異なることには留意すべきであろう.
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