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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅲ.がん化学療法の副作用対策
肺毒性と他科連携
Lung toxicity and cooperation with respiratory medicine
齋藤 好信
1
Yoshinobu Saito
1
1日本医科大学付属病院呼吸器内科
キーワード:
化学療法
,
薬剤性肺障害
,
連携
Keyword:
化学療法
,
薬剤性肺障害
,
連携
pp.1030-1034
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205491
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要旨 薬物による肺毒性,すなわち薬剤性肺障害は多種多様であるが,多くは間質性肺疾患である。がん化学療法では,抗がん剤による間質性肺疾患がしばしば発現し,肺障害の重篤性や化学療法を余儀なく中断されるなど,臨床的には大きな問題となっている。呼吸器専門医の関与は化学療法の開始前から肺障害発現後まで幅広く,既存の間質性肺炎などは薬剤性肺障害の重要なリスク因子であり,化学療法を安全に実施できるかという検討の必要性,肺障害の発現時の診断と治療,さらに,mTOR阻害剤による肺障害の独特な管理方法など,薬剤性肺障害の診療には呼吸器専門医の協力が欠かせない。肺障害の診療が円滑に行えるよう,日頃から診療科間で連携を構築しておくことが望ましい。
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