特集 外科医のための最新癌薬物療法
Ⅱ章 支持療法
10.―有害事象①―血液毒性
横山 雅大
1
Masahiro YOKOYAMA
1
1がん研究会有明病院血液腫瘍科・化学療法科
pp.232-237
発行日 2011年10月22日
Published Date 2011/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103811
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癌薬物療法を行ううえで,有害事象に対する支持療法は必要不可欠である.有害事象に対する適切な支持療法を行うことが,安全で有効な癌薬物療法を実施,継続していくことにつながる.
有害事象のなかでも,ほとんどの抗癌剤に共通するものの一つは血液毒性である.血液毒性は,①白血球減少,好中球減少,②貧血,③血小板減少の3つと,④ ①に伴う感染症および発熱性好中球減少症が代表的である.本稿では,主に①~③の血液毒性と④の対処法について,近年の動向,基本的な考え方を解説する.
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