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特集 いまさら聞けない!泌尿器がん化学療法の理論と実践
Ⅰ.がん化学療法総論
泌尿器領域の悪性腫瘍で用いられる薬剤と延命効果
Anti-cancer agents for genitourinary cancers and their survival benefits
河野 勤
1
,
勝俣 範之
2
Tsutomu Kouno
1
,
Noriyuki Katsumata
2
1佐々木研究所附属杏雲堂病院腫瘍内科
2日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科
キーワード:
作用機序
,
黎明期
,
エビデンス
Keyword:
作用機序
,
黎明期
,
エビデンス
pp.978-984
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205484
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要旨 泌尿器領域における代表的悪性腫瘍には(精巣)胚細胞腫瘍,尿路上皮がん,前立腺がん,腎細胞がんがある。泌尿器領域悪性腫瘍に使用される薬剤は,殺細胞性抗がん剤,内分泌療法薬,サイトカイン,分子標的治療薬と多岐にわたっている。これら薬剤の基本的な作用機序,副作用について知っておくことは重要である。現在,その時代の標準的治療と新治療とのランダム化比較試験によって新たな標準的治療が生まれるのが常となっている。しかし黎明期には,現在の標準的治療の基礎となる,無治療(あるいはそれに近い治療)と薬物療法との比較研究のエビデンスが存在する。これらのエビデンスについて今一度確認しておくこともきわめて重要である。
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