特集 在宅医療のスキルアップ
【困らないためのスキルアップ●急性期対応編】
疼痛フリーのEnd of Life Careをめざして
岡部 健
1
1岡部医院
キーワード:
WHOの5原則
,
WHO三段階除痛ラダー
,
タイトレーション
,
鎮痛補助薬
,
トータルペイン
Keyword:
WHOの5原則
,
WHO三段階除痛ラダー
,
タイトレーション
,
鎮痛補助薬
,
トータルペイン
pp.846-848
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101231
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当院で紹介患者の癌性疼痛がコントロールされていない例を検討すると,基本原則を外して疼痛増強をきたしている例が非常に多い.表1に示したような,基本原則から外れていないかをチックすることが重要である.
定時投与薬が定時に服薬されておらず,血中濃度の低下をきたし疼痛出現をみることがよくある.また頓用モルヒネが適切に投与されているかをチェックすることも重要である.
WHO三段階除痛ラダー(J1)に沿った投与かチェックすると,オピオイド製剤投与後に,アセトアミノフェン,NSAIDsの投与が中止されているケースも多い.アセトアミノフェン,NSAIDs,オピオイド製剤は個々の作用機序が異なっており,重複投与されていることが必要である.
オピオイド製剤開始時,必ず短時間作用型オピオイド製剤でタイトレーション(J2)したうえで,長時間作用型の製剤に変更をかける必要がある.
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