Japanese
English
特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅰ.総論
がん緩和医療—症状緩和とエンド・オブ・ライフケア
History and current status of palliative care in Japan
木澤 義之
1
Yoshiyuki Kizawa
1
1神戸大学大学院医学研究科先端緩和医療学分野
キーワード:
緩和ケア
,
緩和ケア教育
,
歴史と現状
Keyword:
緩和ケア
,
緩和ケア教育
,
歴史と現状
pp.706-709
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205424
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 わが国では年間約75万人が新たにがんと診断され,約36万人ががんで死亡する。がんによる死亡者は全死亡の約3分の1を占め,がんの緩和ケアは日常診療で遭遇することが多い病態の1つとなった。従来緩和ケアは,終末期医療や看取りのケアと同義にとらえられがちであったが,2007年に成立したがん対策基本法と2008年に策定されたがん対策推進基本計画によって大きく変化した。2014年より実施されている第2期がん対策推進基本計画では,診断時からの緩和ケアの実施がその重点課題として位置づけられた。本稿ではわが国の緩和ケアの歴史と現状を概説する。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.