交見室
泌尿器科手術に必要な局所解剖を読んで,他
有吉 朝美
1
1福岡大学泌尿器科
pp.734-735
発行日 1989年8月20日
Published Date 1989/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205052
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昨年7月からの連載の講座「泌尿器科手術に必要な局所解剖」は,臨床家にふさわしい知識が詳しく述べられており,初心者のみならずベテランにも好ましい企画である。解剖学といえば20歳のときに父から買ってもらったSpalteholzの4冊を,今も座右においてたびたび繙いているが,手術に必要な局所解剖の不足をいつも感じていた。
現代の泌尿器科手術は,著しく広範囲,多様,複雑となっている。手術のコツは沢山あろうが,1つは正しい剥離面の発見であり,第2は側副血行路を持つ血管を思いきりよく切断することであろう。局所解剖をよく理解することによって,実行は初めて可能となってくる。
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