文献抄録
非精上皮腫性腫瘍の化学療法後の後腹膜淋巴節の組織像とその処置について
pp.515
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205001
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非精上皮腫の進行性腫瘍に対してCisplatinを基調とした他剤併用の化学療法施行後の後腹膜淋巴節郭清の必要性については,学者間で意見が一致していない。著者らの施設では,非精上皮腫性腫瘍の化学療法後に,CTで特に後腹膜腔に転移を疑わせる所見がなくても,淋巴節の郭清を実施している。本論文ではその組織像と淋巴節郭清に関しての文献的考察を行っている。
著者らは1980年から1987年の間に110名の患者について,Einhornregimenによる化学療法を4クール施行後に後腹膜淋巴節の郭清を行った。うち37名は化学療法施行前のCT所見で淋巴節転移を疑わせる所見があったが,治療後3〜4週後のCTでは腹部に残存転移巣の所見は陰性であった。陰性の判定は腫瘍径が1.0cm以下のものとした。また化学療法後全症例がFetoprotein,HCG値は正常であった。淋巴節の組織検査はCollins&Pugh法によった。
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