今月の主題 腹部エコーToday
腹腔内臓器における腹部エコー法の役割
後腹膜(リンパ節も含む)
柚木 雅至
1
,
國松 奈津子
1
,
河野 敦
1
1聖母会聖母病院放射線科
pp.1564-1566
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909396
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●超音波検査は液体貯留,嚢胞性腫瘤,壊死部分の検出,血管の評価に優れる.
●後腹膜腔液体貯溜の原因としては,①膵炎,重症の腎孟腎炎,脊椎炎,消化管の腹腔外穿孔などに伴う滲出液や膿瘍,②外傷や動脈瘤破裂などによる出血,③urinomaなどがある.
●リンパ管腫は単房性あるいは多房性嚢胞のエコー像を呈する.
●大動脈解離では,剥離した内膜(intimal flap)が線状エコーとして描出される.
●悪性リンパ腫のリンパ節は,一見嚢胞のような球形の均一な低エコーを呈することが多い.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.