小さな工夫
陰茎部分切断術後の排尿補助器具の試作
清水 俊寛
1
,
佐藤 仁
1
1群馬県立がんセンター東毛病院
pp.502
発行日 1989年6月20日
Published Date 1989/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204997
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陰茎部分切断術後の排尿は,陰茎がある程度の長さが残されている場合は立位での排尿が可能なことが多い。しかし尿線分裂のある場合,あるいは残存陰茎が短い場合は,特にズボン着用時に立位での排尿は困難なことが多く,患者によっては大きなストレスとなる。
そこで,このような患者用に立位での排尿を補助する器具を試作した。この器具は図のごとく,ディスポーザブル50mlの浣腸器を先より約6cm残して切断し,断端を滑らかに磨いた後に熱を加え径を拡げゴムを張り,さらに先端には約4cmのシリコンチューブを付けたものである。図のような大きさなので携帯に適している。
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