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特集 Endourologyの手技と問題点
軟性鏡による経皮的腎尿管切石術
Percutaneous Nephro-Ureterolithotripsy Using Fiber Nephroscope
倉本 博
1
Hiroshi Kuramoto
1
1九州大学医学部泌尿器科学教室
pp.221-226
発行日 1988年3月20日
Published Date 1988/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204695
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はじめに
腎尿管結石の治療法として,PNL,TUL,さらにESWLが広く普及しているのは周知のことである。PNLに関して言えば,治療の主体は硬性鏡を用いた砕石・吸引である。しかし,硬性鏡ではどうしても処置できない症例も存在する。この場合,軟性鏡を用いて結石を摘出するという方法と新たに腎瘻を作製し硬性鏡を用いる方法とがある。でき得るなら腎瘻1本で結石を摘出する方法が望ましく,軟性鏡の使用価値はこのためだけに存在すると言っても過言ではない。最初から軟性鏡を用いて結石を摘出するという方法を用いることは少なく,超音波砕石術後の残石を取り除く目的で使用することが多い。
硬性鏡に関しては,われわれ泌尿器科医はよく習熟しているが軟性鏡に関してはなじみが薄い。そこで今回,軟性鏡による結石摘出術に関し,適応,方法,合併症などについて述べてみる。
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