Japanese
English
特集 上部尿路結石の新しい治療法
経皮的腎尿管切石術
Percutaneous Nephro-Ureterolithotomy
棚橋 善克
1
Yoshikatsu Tanahashi
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.109-116
発行日 1986年2月20日
Published Date 1986/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204219
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はじめに
尿路結石を手術をせずに体外に取り出すことは,泌尿器科医にとつて長年の夢であり,このために古来種々の工夫がなされてきた。
なかでも,膀胱結石の内視鏡的治療は古い歴史をもつており,広く普及している。一方,上部尿路結石の内視鏡的治療については,これまで確実な方法がなかつたが,X線透視装置,超音波診断装置の併用により,水腎のない腎盂へも安全,確実に経皮的腎瘻作製が可能となつたことから,上部尿路結石の内視鏡的摘出方法が急速に発展してきた1〜5)。私たちもすでに約350例の腎尿管結石患者にこの方法を応用し,良好な結果を得ている6〜8)。
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