Japanese
English
講座 手術・生検材料の取扱い法
Ⅱ.腎
General Rule for Pathological Studies on Surgical and Biopsy Materials of Urological Diseases: Ⅱ. Kidney
三杉 和章
1
,
下山 潔
2
Kazuaki Misugi
1
,
Kiyoshi Shimoyama
2
1横浜市立大学医学部病理学第二講座
2横浜市立大学医学部中検病理
1Department of Pathology Ⅱ, Yokohama City University, School of Medicine
pp.123-127
発行日 1988年2月20日
Published Date 1988/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204671
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病理診断の基礎はH.E.染色標本の検索であるが,摘出した組織について電顕,組織化学,免疫組織化学,生化学的分析などの他に,現在では細胞培養,ヌードマウスへの移植,染色体や癌遺伝子の分析などを行うことが広く実用化されている。したがって,組織の取扱い方法も多様化している1)。これらの方法を適切に用いるためには臨床医と病理医の密接な協力が必要であり,特殊な疾患については手術前の十分な打ち合せが必要である。それぞれの施設の特殊性,たとえば専任病理医の有無,予想される疾患の種類,研究課題などに応じて臨床医と病理担当者が緊密な連絡の下に一連の作業が行われる態勢を確立しておくことが必要である。
以下に摘出あるいは生検された腎組織の病理組織学的検索の一般的な手順とその要点を記す。
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