Japanese
English
手術手技
結腸導管造設術
Ureterosigmoidostomy
辻橋 宏典
1
,
松浦 健
1
Hironori Tsujihashi
1
,
Takeshi Matsuura
1
1近畿大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology,Kinki University School of Medicine
pp.761-766
発行日 1987年9月20日
Published Date 1987/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204562
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導管形式の尿路変更術のうち,回腸導管造設術は最も一般的に施行され,優れた術式であるが,晩期合併症として,導管口狭窄や導管尿管逆流現象に基づく腎盂腎炎,結石,腎機能の低下などがあげられている。われわれは回盲部導管造設術を多用しているが,結腸導管造設術は粘膜下トンネルを利用するためより確実に導管尿管逆流現象を防止し得る。まだ経験した症例は少ないが,われわれはHohenfellner法に準じた吻合法を行つているのでここに紹介する。すなわち,下腹部正中切開にて腹腔内に入り,両側尿管を仙骨岬角近傍にて腹腔内に導き入れる。ついで約15cmの導管を作成し,導管を切開し尿管を導管内に導きいれ直視下に粘膜下トンネルを作成した後,尿管と腸粘膜を縫合する。まだ理想の尿路変更法は存在せず,禁制・レザバーを有した方法などと共に,本法も修得すべき尿路変更法と思われる。
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