Japanese
English
特集 尿流動態検査の実際
膀胱内圧測定
Cystometry (CM)
安田 耕作
1
,
香村 衡一
1
,
服部 孝道
2
Kousaku Yasuda
1
,
Koichi Kamura
1
,
Takamichi Hattori
2
1千葉大学医学部泌尿器科学教室
2千葉大学医学部神経内科学教室
pp.653-658
発行日 1987年8月20日
Published Date 1987/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204542
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
膀胱内圧測定(Cystometry:CMと略す)とは膀胱内圧,膀胱容量および膀胱知覚を記録する方法である。CMのみで排尿機能を論ずることは不可能である。排尿障害の実態は,CM,腹腔内圧測定(直腸内圧),尿流測定(Uroflowmetry),括約筋筋電図測定(sphincter EMG)などで構成される尿流動態検査(Urodynamic study)で総合的に検討される1)。神経因性膀胱の排尿障害については,CMのみにて分類された時代もあつたが2),現在では主として膀胱機能と尿道機能を同時に測定し排尿障害の分析がなされている3〜6)。
尿流動態検査の進歩に伴つて,正常人や下部尿路通過障害患者における無抑制収縮の発見7〜11)など膀胱内圧所見に新たな知見も見出されており,CMは尿流動態検査法の中心的役割を果している。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.