交見室
Cohen術式による膀胱尿管逆流防止術の成績/冠状動脈用カテーテルを用いた経皮的腎血管形成術
寺島 和光
1
1神奈川県立こども医療センター泌尿器科
pp.636-637
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204540
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福岡大学久志本先生らの論文(臨泌41巻,4号)を拝読いたしました。Cohen法によるVUR防止術について,Politano-Leadbetter法と比べて尿管ステント・尿道カテーテル留置期間や入院日数が短く,上部尿路拡張も軽く,しかも良好な手術成績をあげておられることに敬意を表します。
Cohen法というと私には思いだす論文があります。ユーゴスラビアのI.Bradieらの"antireflux uretero-cystostomy at the vertex of the bladder"(Br.J.UroL.,47;525-530,1975)です。これは粘膜下トンネルを膀胱頂部(!)に作り,そこに尿管新吻合を行う方法です。Bradićらは多数例に施行して良い結果を得ています。
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