交見室
経胸,腹膜外式副腎摘出術の経験について/浸潤膀胱癌に対する根治的膀胱全摘除術後の補助化学療法について
阿曽 佳郎
1
1浜松医科大学泌尿器科
pp.84-85
発行日 1987年1月20日
Published Date 1987/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204421
- 有料閲覧
- 文献概要
慈恵医大,赤阪先生の上記についての発表(臨泌40巻10号)を興味深く拝見させて頂きました。まず,すばらしい成績に敬意を表します。
近年,CT,シンチスキャンを始めとする各種の画像診断の進歩とホルモンアッセイの普及により副腎病変の局在診断が術前に正確にできるようになつたことは大変よろこばしいことであり,われわれが昭和30年代に副腎手術を手がけた頃に比較して隔世の感があります。術前局在診断が確実となれば,経腹膜式到達法による両側副腎の検索,あるいは褐色細胞腫における大動脈周囲の検索が不要となることは言うまでもありません。片側の副腎の手術だけですむ症例が多くなつていることは事実です。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.