文献抄録
腎鋳型結石の治療は経皮的切石術とショック波の併用か,腎切石術か
pp.527
発行日 1986年7月20日
Published Date 1986/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204297
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最近,腎鋳型結石を経皮的切石術のみで治療した報告はあるが,著者らは経皮的切石術とショック波を併用して治療し,その成績と同期間中に従来の腎切石術も行つて,その利害について報告している。
著者らは1984年6月から1985年2月までに46症例の52腎の鋳型結石を,経皮的切石術とショック波治療の単独あるいは併用治療を行つた。また開腹による腎切石術を22例について実施し比較検討した。著者らは治療の目安として鋳型結石を部分結石と完全結石に分け,前者は2個の腎杯にまたがる結石,後者は全腎杯にまたがる結石とした。全症例について入院後に泌尿器科的X線検査,腎機能検査,血液検査,尿培養を施行し,感染があれば抗生物質を投与した。
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