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特集 泌尿器科領域における腫瘍マーカー
腎細胞癌の腫瘍マーカー
Tumor Markers in Renal Cell Carcinoma
松田 稔
1
,
多田 安温
1
,
中野 悦次
1
,
藤岡 秀樹
1
Minoru Matsuda
1
1大阪大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Osaka University School of Medicine
pp.365-371
発行日 1985年5月20日
Published Date 1985/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204036
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腎細胞癌の免疫,生化学的診断のパラメーターに関する研究は,現在までに,生化学的にみても30種を越える物質を対象としてなされてきた。しかしながら,このような研究の展開にもかかわらず,現在腎細胞癌で臨床上非常に有用と認められ,頻用されているものは皆無といつても過言ではない。したがつて,本稿においては,各種生化学的マーカーの研究過程の紹介を中心に,腫瘍マーカーの定義にそぐわないかもしれないが,発熱や赤沈,CRPなどのいわゆるacute phase reactantと腫瘍との関連についても述べておきたい。
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