Japanese
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特集 腫瘍マーカーの理論と実際
大腸癌の腫瘍マーカー
Tumor markers of the colorectal carcinoma
小西 文雄
1
,
岡田 真樹
1
,
小島 正幸
1
,
富樫 一智
1
,
斉藤 幸夫
1
,
金澤 暁太郎
1
Fumio KONISHI
1
1自治医科大学消化器一般外科
pp.581-588
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900789
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大腸癌の腫瘍マーカーの有用性としては,①スクリーニングによる大腸癌の発見,②術後再発の発見,③治療効果の判定,④radioimmunoscintigraphyなどがあげられる.大腸癌においては,CEAとCA19−9が特に重要であるが,その他の腫瘍マーカーとしては,NCC-ST−439,TPA,CA−50などがあげられる.大腸癌症例における陽性率は,CEAでは30〜60%,CA 19-9では20〜60%である.腫瘍マーカーは,手術後の再発発見を目的としたfollow upにおいて,特に有用である,われわれの結果では,再発発見においてCEAが最も有用であるが,CEAに加えてCA 19-9を測定することによって,より早期に再発が発見される症例が少なからずあることが示された.
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