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緒言
経皮的尿路結石摘出法は上部尿路結石に対する治療法として確立されてきた感があり,一施設で数百例を越す報告もみられるようになつてきた1,2)。われわれもこれまで積極的に本法を試み,その有用性について報告してきた3,4)。その後症例も増し1984年7月末で160例をかぞえている。この方法は従来の手術療法にくらべれば侵襲が少ないとはいうものの,腎瘻を造設することが前提となつているため,その意味ではやはり外科的侵襲が避けられない。こうした経皮的操作が可能となつた背景には各種の内視鏡の開発があげられるが,最近,硬性尿管鏡が出現し5〜7),上部尿路結石に対して経尿道的なアプローチが可能となつた。この尿管鏡は診断的に有力であるばかりでなく,尿管結石に対しては外科的な侵襲を加えることなくアプローチできるという点で画期的なものであろう。ところで,結石が大きな場合には経皮的摘出の場合と同じように結石をあらかじめ破砕,縮小することが必要になる。破砕手段としてはこれまでと同様に超音波(US),および電気水圧衝撃波破砕器(EHL)を利用することができる。
Transurethral disintegration of upper urinary tract calculi by electrohydrattlic lithotriptor (EHL) was performed in 13 cases with a rigid ureteroscope. All procedures were conducted under sacral and/or epidural anesthesia without fluoroscopic guidance except one case. After the disintegration, the calculi were directly removed by forceps in 11 cases and by basket catheter in two cases. In one case of basket catheter manipulation, ureteral injury was experienced. In this case, the stone was located at PU-junction, and the basket catheter was tried prematurely prior to the enough disintegration.
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