手術手技
追加発言・1
村井 勝
1
Masaru Murai
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.860-861
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203899
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われわれの教室における小骨盤リンパ節郭清術の大部分は膀胱癌症例であり,前立腺癌および陰茎癌などの症例はあまり多くない。したがつて本法の大部分は尿路変更術と同時に行われている1)。手術手技の基本は周囲脂肪織を含め可能な限りすべてのリンパ節を手際よく摘出することにあり,逆に言えば骨盤内動静脈を完全に露出することにある。
垣添論文では術前処置から始まり,摘出標本の処理に至るまで詳細に述べられ,あらためて筆者がつけ加える点はないように思われる。筆者の行つている手術手技も本術式の性質上基本的には垣添氏らの方法と同一である。ここでは筆者の行つている方法を述べながら,筆者の考えるコツを強調しその責を果たさせていただくことにする。
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