手術手技
追加発言 1
上田 豊史
1
Toyofumi Ueda
1
1九州大学医学部泌尿器科学教室
pp.412-413
発行日 1983年5月20日
Published Date 1983/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203569
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われわれの教室においても,1961年より種々の萎縮膀胱に対する膀胱拡大(partial cystoplasty)や膀胱全摘後の代用膀胱(total cystoplasty)に空置S状腸を利用してきた。しかしながら,萎縮膀胱症例の減少,膀胱癌に対する膀胱全摘後における尿道再発などの問題があり,従来ほど頻度の多い手術法ではなくなつてきている。折笠論文においては現在なお適応疾患を限定しながらも,積極的に腸管を利用した膀胱拡大術を行つていることに敬意を表したい。
回盲部利用による膀胱拡大,形成術に対しては,追加発言するほどの症例経験はないので,S状腸利用による膀胱形成術について,われわれの教室で行つている手術手技のポイントを紹介し追加発言とする。
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