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講座
術前術後の患者管理(4)—腎機能障害を有する場合
Management of Patients Before and After Surgery (4): In Cases with Renal Dysfunction
阿岸 鉄三
1
Tetsuzo Agishi
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター
1Kidney Center, Tokyo Women's Medical College
pp.303-308
発行日 1984年4月20日
Published Date 1984/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203785
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Ⅰ.腎不全患者の病態
医療技術の進歩とともに,手術適応が拡大され,そう遠くない過去には合併症があるために手術の対象からはずされていたような症例にも手術が行われるようになつている。
手術を必要とする泌尿器科患者も,例外ではないが,そのうち腎機能障害を合併する患者では,透析療法という強力な武器を確実な成果を期待しながら駆使できるようになつているだけ有利であるといえる。現在では,腎機能障害を合併する,あるいは慢性透析患者であるという理由だけで手術の適応から除外すべきではないと考えられる。もちろん,それには十分に慎重な患者の管理を必要とすることは当然である。
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