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講座
術前術後の患者管理(6)—高齢者の場合
Management of Patients Before and After Surgery (6):In Cases of the Elderly Patients
浜田 慎二
1
,
浅原 広澄
1
Shinji Hamada
1
,
Hirosumi Asahara
1
1三井記念病院麻酔科
1Department of Anesthesiology, Mitsui Memorial Hospital
pp.519-522
発行日 1984年6月20日
Published Date 1984/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203829
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はじめに
平均寿命の延長に伴い高齢者が増加してきている。以前は手術の安全限界は50歳であるといわれた時代もあつたが,最近では麻酔学が発達し,また高齢者のactivityも上昇してきており,今まで手術を敬遠していた高齢者に対しても積極的に手術が行われるようになつてきた。しかしながら,高齢者では加齢により諸臓器の機能は低下しており,なおかつ慢性の合併疾患を有することが多い,故に通常では問題とならないささいなことが重篤な結果をもたらすし,いつたん発生した合併症は,しばしば不幸な転帰をとることもめずらしくない。したがつて高齢者の手術を行うためには,愛護的な手術操作とともに細心の術前・術後管理が必要である。
泌尿器科は外科,整形外科とならび高齢者の手術が多い。高齢者の術前・術後管理について述べたい。
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