Japanese
English
綜説
プラスマフェレーシス
Plasmapheresis
太田 和夫
1
Kazuo Ota
1
1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター
1Kidney Center, Tokyo Medical College
pp.1045-1055
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203701
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
血液を浄化する治療法は血液透析にはじまり,これがさらに腹膜灌流,血液濾過,血液吸着などへと発展をとげたが,これらの治療法はいずれも腎機能の一部を代行するのみであり,腎機能を回復させるものではなかつた。ところが最近注目を集めるようになつたプラスマフェレーシスは,ある意味で人工網内系とでもいうべきものであつて,免疫反応を調整することによりある程度の腎機能の回復をも可能にしている。しかしまた,新しい治療であるだけに,技術的な面のみならず,その適応や治療間隔,免疫抑制剤の併用など検討しなければならない点も少なくない。
今回はプラスマフェレーシスとそれを用いた治療について概説すると同時に,今後解決すべき問題点についても触れてみたい。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.