Urological Letter
腎疝痛のための入院について/経皮的截石術について
pp.1055,1120
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203702
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筆者らの地域では尿路結石の発生頻度が著しく高くて,少なくとも1,2例を診ない日は1日もない。その患者が病院の救急室で診察され,かつX線検査を受けた例は別として,普通は筆者は自分の診療所で自らX線検査をすることにしている。
筆者は今までに多くの内科医が腎疝痛の患者を診察していることを知つている。筆者は積極的に,何故痛むのかということを含めて病状を説明してやり,その上で痛みを除くための処置をしている。また過去の経験から,多くの内科医がとてもひどい腎疝痛の痛みに対して,それを止めるに十分なだけの麻薬の量を処方していないことを知つている。鎮痛剤の量はもちろん,その患者の体の大きさや体重はもとより個々の患者の疼痛に対する域値によつて左右される。最初の痛みがひとたび緩解されたあと,痛みの再発用には100mgのDemerolを何錠か処方する。経口的に必要な量はもちろん注射による量よりも多い。麻薬の影響下では車を運転するとか,それに類する行動には危険を伴うことがあるので,患者がそういうことをしないように,患者の夫あるいは妻とか友人達に,その間の事情を常に説明することに決めている。
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