文献抄録
間歇自己導尿治療10年経過の成績
pp.804
発行日 1983年9月20日
Published Date 1983/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203651
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種々な原因による膀胱排尿機能障害の治療法として,著者の1人Lapidesが提唱した問歇自己導尿療法が行われて既に10年以上経過した。そこで著者らは1972年5月以前から本法を実施した60名の患者にっいての経過とその成績について述べている。
患者は男性21名,女性39名で,年齢は6歳から63歳におよび,治療開始時点で19歳以下の者は14名であった。これら患者の泌尿器科的主訴は尿閉,尿失禁,慢性尿路感染が主であり,疾患としては脊損16名,脊髄膜瘤10名,多発性硬化症9名,脊髄腫瘍3名,弛緩性膀胱15名,その他7名であった。これらの患者の経過観察は定期的に来院させて腎機能検査,IVP所見,尿感染の有無などについて検査を行つた。
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